総合建設機械メーカーの日立建機株式会社様
基幹システムのリプレースと内製化をOutSystemsで実現

日立建機株式会社様
日立建機は、総合建設機械メーカーとして、技術力、製品力、販売・サービス力のすべてを結集し、多様なニーズにお応えするため、建設機械づくりの無限の可能性に挑んでいます。建設機械に携わって60数年、独自の研究と高度な生産技術によって、安全性、信頼性、耐久性の高い製品群を開発してきました。マーケットインの発想のもと、日本をはじめ、海外では、米州、欧州・アフリカ・中近東、アジア・大洋州に加え、BRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめとする新興市場など、グローバルな規模でお客様のニーズに応えています。さらに、建設機械のみならず、その実績と経験をもとに、新たな分野への挑戦、新しい価値の提供など、グループ内での連携により、新しいビジネスモデルを創出しています。 総合建設機械メーカーのリーディングカンパニーを目指し、すべてのお客様にトータルソリューションを提供する企業として挑戦し続けています。
Webページ : https://www.hitachicm.com/global/jp/
プログラマーがプログラミングしていくという従来の開発スタイルからの脱却、市販パッケージシステムのサポート期限問題の解決が実現できたと考えています。開発が軌道にのるまでは多少の時間を要し、またチャレンジも多かったですが総合的に良い結果が得られたと言えるのではないでしょうか。BlueMeme様には長期間のサービス提供を期待しております。
服部 秀郎 様
日立建機株式会社 ITガバナンス推進部 部長
グループ工場向け生産管理システムを18ヶ月でリプレース
日立建機様は、BlueMemeが販売・導入支援を行う超高速開発基盤「OutSystems」を導入し、生産管理・調達・経理業務をカバーする生産管理システムを18ヶ月で刷新いたしました。
課題
日立建機様は、これまでグループ製造会社向けの生産管理システムに市販のパッケージシステムを使用していました。市販のパッケージシステムは、一般的に各バージョンにサポート期限が設けられており、約5年ごとにバージョンアップが必要でした。また、それに伴うOS等の刷新やその維持運用費が高額であることから、日立建機はより長いライフサイクルを持つシステムの開発を目指していました。
また、従来の開発プロジェクトでは、中国のオフショア含め多くの開発者が関わっていました。オフショア開発では、通常の開発よりも各フェーズでの登場人物が多く、その分、仕様の認識齟齬が生まれやすくなっていました。オフショアの開発担当者が詳細設計を行い、日本側で設計の内容確認、その後オフショアで実装し、日本で受け入れるという、伝言ゲームのような状態でプロジェクトが進行していたため、更なる効率と品質の向上が望めない状況になっていました。 こうした状況の中、日立建機様は、これまでの標準システム開発で内部統制報告制度(J-SOX)やIFRSを含めた会計制度の研究を行い、知識を得たことで、会計処理を含むシステムの内製化が可能と判断。内製化を推進する開発基盤としてOutSystemsを導入しました。
OutSystemsを選んだ理由
- 開発から保守・運用までのシステムライフサイクル全体をサポートしており、また将来のOSやミドルウェアのアップデートに対応できることから、保守性を向上することが期待される。
- OutSystemsのパフォーマンス管理機能により、手作業による相互関係の分析をすることなくシステムの課題を早期発見でき、堅牢かつ高いパフォーマンスを確保できると考えた。
- 基本設計を行うことで実装部分は自動化されるため、開発に関わるメンバーを絞ることができ、コミュニケーション齟齬による品質低下を防ぐことが可能と期待した。
成果
-
開発効率を20~30%向上
ビジネスロジックもローコードで組むことができるなど、基本設計担当者がダイレクトにシステムを開発できるため、初期バグや単体テストエラーが減少しています。結合テストでもバグが少ないため、手戻りがなくなり、開発効率が向上しました。さらに、日立建機様はシステム稼働中の現在でも3ヶ月ほどのスパンでリリースを順次行っており、2019年3月までに基幹システムのエンハンスを目的としたバージョンアップを7回実施しています。
-
内製化と品質向上の実現
オフショア開発が中心だったときはオフショアメンバーとやり取りする専門の担当者が必要でしたが、オフショア開発を無くし、専門の担当者を配置する必要がなくなったため、システムの開発そのものに時間をかけることができるようになりました。仕様面を基本設計レビューやテスト仕様書レビューで担保し、プログラミングや単体テストはOutSystemsで自動化されているため、ロジックバグも出にくくなっています。また、BlueMemeからの技術支援を継続的に受けることで、疑問点や技術的な課題をすぐに解決できる体制が構築されているため、システム開発の方向性をコントロールしながら進めることができています。
新システム開発時の体制:計12名
OutSystems
- リーダー:1名
- 開発担当者(設計者):10名
- アドバイザー(BlueMeme):1名
パッケージシステム開発時の体制:計24名
.NET C#、Silverlight
- マネージャ:1名
- 設計リーダー:1名
- 設計開発担当者:最大14名
- オフショア開発担当者:8名
OutSystems
新システム開発時の体制:計12名
- リーダー:1名
- 開発担当者(設計者):10名
- アドバイザー(BlueMeme):1名
パッケージシステム開発時の体制:計24名
.NET C#、Silverlight
- マネージャ:1名
- 設計リーダー:1名
- 設計開発担当者:最大14名
- オフショア開発担当者:8名