OutSystemsの技術的負債監視ツール

アーキテクチャダッシュボードを利用することで、ITリーダーはポートフォリオをまたぐ複雑なアーキテクチャを視覚化して問題を特定することができ、開発者はベストプラクティスを適用してよくあるリスクを回避することができます。アーキテクチャダッシュボードは下記の2つの要素で構成されています。

Architecture Dashboard Plugin - プラットフォームインストール(オンプレミスまたはクラウド)内でパブリッシュされ、データの収集やSaaSとの通信を行うプローブを含むLifeTimeプラグイン。
Architecture Dashboard SaaS - プラグインで収集されたすべてのデータの処理と表示を行う「サービスとしてのソフトウェア」アプリケーション。

アーキテクチャダッシュボードによる技術的負債の管理

組織がリリースサイクルの短縮に取り組み、本職でない開発者(シチズンデベロッパー)による業務アプリケーションの作成を奨励する中で、必然的に技術的負債の管理が大きな課題になっています。アーキテクチャダッシュボード使用すると、開発サイクルのすべての段階で技術的負債を効果的に管理できるため、部門内のアプリケーションを全社向けに拡張する場合でもコードの書き換えが発生しなくなります。アーキテクトや開発チームのリーダーは、組織の技術的負債を総合的かつ俯瞰的に確認して問題のある箇所を特定し、優先的に対応することができます。開発者は、ベストプラクティスの違反とその影響、および修正方法を詳細なレポートで確認できます。

アプリはダッシュボード上でそれぞれ四角で表現されます。その中にアプリの名前とタイプが表示されています。

アーキテクチャダッシュボードの分析内容

アーキテクチャダッシュボードは、コード解析とランタイムパフォーマンス分析という2種類の分析を実行します。これらを組み合わせることでコンテキストが付加され、検出項目の妥当性が向上します。

コード解析

作成したローコードを解析するにあたり、アーキテクチャダッシュボードはモジュールに接続したプローブを使用して事前定義された一連のルールを実行し、次のカテゴリでコードパターンを評価します。

  • パフォーマンス
  • アーキテクチャ
  • 保守性
  • セキュリティ

現在分析対象になっているパターンの一覧については、こちら(英語)

ランタイムパフォーマンス分析

アーキテクチャダッシュボードのランタイムパフォーマンス分析では、LifeTimeの分析データとコードの検出項目を組み合わせて評価し、改善の必要性や緊急性の高いケースを提示します。この情報を活用することで、ランタイムパフォーマンスの問題に効率よく対処できます。