OutSystems Platformを用いてレガシーシステムを統合、IT部門の生産性を向上

当社は複数の企業が統合しているので、たくさんのシステムがあり、その分アプリケーションは複雑です。そんな中、OutSystemsはシナリオにおいて大きな違いを生み出しました。我々にとって、OutSystemsは戦略的なプラットフォームです。すべてのフロントエンドのアプリケーションを統合し、クライアントサーバーのアプリケーションのリファクタリングも行いました。

クリスティーナ・アルブエス,情報システムマネージャー

OutSystems Platformを使うことで、Fidelidadeは、既存のアプリケーションやレガシーシステムへのシームレスな統合や、変わりゆくビジネスニーズに即座に対応できるようになりました。さらに、OutSystems Platformによって、シンプルな.Netコードを生成できるため、コードのイテレーションを別に設け、管理をする必要がなくなりました。

課題

Fidelidateはポルトガルの保険業界をリードする企業であり、マルチブランド戦略の一環として、すべての保険のジャンルにおいてサービスと製品を提供しています。ポルトガルの市場において最も多様化した保険サービスを提供しているFidelidateのセールスネットワークには、代理店、ブローカー、Fidelidate支店だけでなく、郵便局の窓口やインターネット、電話なども販売のチャネルに含まれています。

これまでの企業統合などを通してこの10年間で大きな成長を遂げたFidelidateは、いくつものビジネスチャネルに加え、異なるITシステムやアプリケーション、統合した企業からの技術者を組み込んできました。

そのため、Fidelidadeの課題は、『異なるチームとテクノロジーを、会社のIT戦略にいかに活用するか』ということでした。
特に大きな課題は、異なるチャネルのビジネスロジックの大半が、基幹系のメインフレームシステムに強固に組み込まれているということで、このチームはこれまでスクリーンスクレーピング技術を使い、旧来の「グリーン・スクリーン」を更新し、結果として、何年にも渡っていくつもの技術が複雑に混ざり合う状態になっていました。

しかし、これまで使用していたSiebelは戦略性に乏しく、内部チャネル用のアプリケーションの複雑性がサイズと共に膨れ上がっていたこと、内部チャネルのプラットフォーム開発にMicrosoft .Netをかねてから使用していたこと、さらに度重なるASPからASP .Netアプリケーションへのマイグレーション計画のため、FidelidadeのIT部門の生産性は大変低く、市場でのニーズに全く対応できていませんでした。

そうした事情を背景に、OutSystems Platformは数ある開発プラットフォームの中から、Fidelidadeのビジネスチャネルアプリケーション開発のために選ばれました。

OutSystems Platformを選んだ理由

  • OutSystems PlatformはIT部門の生産性を向上させ、ビジネスの要求により迅速に対応できる。
  • OutSystemsの技術は短期間での取得が可能であり、部門の技術者がOutSystems Platformへより早く技術変更をすることができる。また、チーム内においても、リソースの管理としてより役立つ。
  • OutSystems Platform上で作られた新しいシステムと、これまでの既存システムの共存ができる。
  • SOAアーキテクチャを使い、既存システムの拡張や統合がシームレスにできる。
  • OutSystems Platformは標準.Netコードを自動生成するため、新しいプラットフォームに適用させ、さらに管理する手間を省くことができる。

ソリューション

Fidelidadeは、本格的な連携・移行の前に、まず最初にPOCプロジェクトを立ち上げ、実際のシステムとの連携と共存がどこまで可能なのかを検証しています。フロントエンドを新しいウェブベースUIに置き換え、コアアプリケーションが刷新できるかも試みました。

  • PoC完了は、わずか1週間
    IT部門は26の明確な要求リストをだし、すべてを達成するのにOutSystemsからの2名1チーム体制で2週間かかるだろうと想定したが、POCはわずか1週間でデリバリされた
  • シームレスな連携を実現
    バックエンドはSOAの特徴を取入れ、コアのメインフレームシステムからアクセスできるようになっている。 全てのシステムを一気に刷新するのではなく少しずつ置き換えていくことが可能なことから、標準.Netコードを自動生成するOutSystems Platformは、IT部門が抱えていた「別のプラットフォームに適応しなければならない」というジレンマを解消した。

成果

  • 生産性の向上
    OutSystems Platformを使用してから、ITチームはバックログを通して圧倒的なペースでプロジェクトを進め、優先度が低かったためにこれまで未着手となっていたプロジェクトまですべて行うことができた。
  • トレーニング時間の短縮
    全く異なるバックグラウンドを持つメンバーであっても、OutSystems Platformを使うことで、2週間で高い技術を用いて自主的に開発できるようになった。
  • より良いリソース管理
    IT部門は、これまで部門内でのみ行ってきた保守運用プロジェクトを、他へ簡単にアウトソースできるようになった。これは、OutSystems Platformアーキテクチャによって、新しいアプリケーション開発と学習が3日で行えるため。リソースがより簡単に管理できるようになり、同時にチーム内でのメンバー配置も、技術的知識よりもOutSystems Platformの知識に応じて、よりフィットするプロジェクトを任せるなど柔軟になった。
  • プロジェクト数の増加
    開発プロジェクトの数は増加し、現在IT部門は40人の開発者が8つのプロジェクトを同時進行させている。OutSystems Platformがあるため、内部・外部のリソースを活用しながらプロジェクトのコントロールを保ち、複数のプロジェクトを進行させるという柔軟性を持てるようになった。
  • 運用保守オーバーヘッドの減少
    OutSystems Platform導入前、Fidelidadeの保険会社は100以上のアプリケーションを保有していた。彼らの新しい戦術は、アプリケーションの数を減らすと同時に、必要な機能はそのまま残すというもの。運用保守に必要なプラットフォームを減らすことで、Fidelidadeは自社のアーキテクチャを簡素化している。
  • 拡張を想定した設計
    OutSystems Platformによって、SOAアーキテクチャを使用したシステムとも統合が行える
  • 柔軟な改善と変更
    これまでメインフレームに強固に組み込まれていたビジネスプロセスを、OutSystems Platformを使うことで、すばやくかつ正しく変更・拡張できるようになった。
  • IPオーナーシップの活用
    OutSystems Platformのモデル駆動型開発により、各アプリケーションにIPをつけられるようになった。そのため、開発を他の部署などにアウトソースする際も簡単に行えるようになっただけでなく、保守運用と内部でのアプリケーション改善もすぐにできるようになった。

株式会社BlueMeme

BlueMemeは、プログラマのコーディング作業を自動化する自動プログラミング技術と、少人数で効率的な開発を実現するアジャイル開発手法、AIの深層学習技術によるモデルデータ分析を活用することで、プログラマやエンジニアを活用することなく、業務アプリケーションを使用するユーザー自身が業務アプリケーションの開発を行う「シチズンデベロッパー」によるイノベーションの実現をコーポレートミッションとして事業を展開しております。
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