トラブルを素早く解決する、充実したダッシュボード

新バージョンのダッシュボードは、データ状況を一目瞭然で把握できるため、トラブルにも素早く効率的に対処できるようになります。ダッシュボードは、データベースクエリが特定のスクリーンアクションのパフォーマンスに影響する関連データを全て結びつけるため、人力でパフォーマンス分析をする必要がなくなります。また、このダッシュボードを通して、エンドユーザーに使われているスクリーンや、ユーザーが使いづらいと感じている特定のモバイルネットワーク、表示速度の遅れなどチームが想定しなかった問題なども確認することができます。これにより、ITチームはトラブル対処の時間を最小限に押さえ、開発に時間を費やすことができます。機能のロールアウトやトラフィックの急増など、ITチームがトラブル解決に必要な分析情報は、ダッシュボードが提供します。

アプリケーションパフォーマンスのトラブルシューティングに関してはこちら(英語)


ユーザエクスペリエンス = クライアント + ネットワーク + サーバー

パフォーマンスのボトルネックとなる要因は、ブラウザのレンダリング、データベース、SAPへのコールなど様々なものが考えられます。OutSystems Platform 9では、アプリケーションが自動的に情報を集めてプラットフォームに送るため、こうした要因を「素早く」見極めることができます。 新バージョンの運用分析機能では、全アプリケーションのインフラ (エンドユーザーのデバイスやパフォーマンス、アプリケーション、ネットワーク、データベース及びサーバー)の動きを自動でキャプチャします。これにより、新しくアプリケーションをアップデートしても、ITチームは手間とコストをかけることなく、アプリケーションの動きを隅々まで可視化することができます。 運用分析機能はアプリケーションがデプロイされてから機能し、パフォーマンスメトリックスの追跡及びレポートを行います。

アプリケーションパフォーマンスの測定方法はこちら(英語)

環境の分析機能に関する詳細情報はこちら(英語)

1. クライアント

開発またはテスト期間中、モバイルアプリケーションがOSごとにどれだけ素早くレンダリングを行っているかを確認することができます。 ウェブページごとのパフォーマンスチェックはもとより、特定のウェブページのスクリーンアクションやpreparationアクションごとの細かいチェックも行うことができます。

2. ネットワーク

これまで、モバイルアプリケーションで特定のスクリーンのパフォーマンスについてユーザーから指摘を受けた際に、クライアント側のレンダリングやサーバーパフォーマンスを確認しても問題を発見することは困難でした。新バージョンの分析機能ではネットワークも調べ上げることで、問題発見と解決のスピードを向上させます。 もしそのスクリーンにかかるネットワーク時間が3Gではかかりすぎる場合、分析機能はそれをすぐに検知し、ITチームへ伝えます。その後、チームはアプリケーションを最適化し、デバイスへ送る通信量を減らすなどの対処を取ることができるようになります。

3. サーバー

ITチームがサーバーの応答時間を調べたい場合、クエリが遅かったり、Javaや.Netコードの呼び出しに時間がかかっているなどの、アプリケーションに影響する要因を確認することができます。さらに、ダッシュボードのサーバーパフォーマンスタブではITチームが通常想定しないような情報も確認できます。 例えば、データベースのトランザクション完了に5分かかることは許容できても、トランザクションが一つのアプリケーションで何回呼び出されているか、カスタマー全体で何回アプリケーションが使用されているかといったことは開発者は通常想定しません。しかし、OutSystems Platform 9では、トランザクションの回数が増え多大な時間がかかると、ダッシュボードでトランザクションそのものを「遅延コール」として表示し、開発者が改善すべき点として指摘してくれます。


ニーズに応じた、分析機能の連携と拡張

OutSystems Platform 9で集められた分析情報はREST APIで簡単に公開することができます。APIを使うことで、リアルタイムで登録されたイベントにアクセスし、別のエンタープライズソリューションとシームレスに連携することができます。また、APIを用いてアプリケーションにカスタムイベントを登録することも可能です。 例えば、ダッシュボードを拡張し、ビジネスデータを部署ごとにモニタリングするなどの柔軟なアクションを取ることができます。ほかにも、アプリケーションからOutSystems Platformへ送られるイベント情報にデバイスのGPS情報を追加し、アプリケーションを使用するユーザーや従業員がいつどこでその行動を取ったかを把握するなどの応用も可能です。

パフォーマンスモニタリングのAPIに関してはこちら(英語)