悠悠ホーム株式会社

悠悠ホームは福岡の地場企業として「福岡No.1の着工実績」を誇る、木造注文住宅を専門に手掛ける住宅メーカーで、顧客情報の一元化、案件発生から工事完了、引渡し後のアフターケアまで一貫したサービスの提供を目指しています。

今期は「HEALTHY COMPANY YUYUHOME」というスローガンの下、健康的なイメージ構築による拡販はもちろん、働き方改革による生産性の向上を目指し、社内の業務改革を推し進めていきます。その意味でも今回のOutSystemsを導入して基幹システムを刷新した価値は大きいといえます。

時津 宝生 様情報システム課

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建設・工事業向けパッケージシステムを全面リプレース

悠悠ホーム株式会社(本社:福岡県大野城市、代表取締役社長:内山 敏幸、以下悠悠ホーム)は、BlueMemeが販売・導入支援を行う超高速開発基盤「OutSystems」を導入し、基幹系業務管理システムを社内3名体制で刷新、2017年8月より稼動開始いたしました。


課題

これまで悠悠ホームはパッケージソフトを採用し、カスタマイズしてサービスプロセスのシステム化を目指していましたが、運用開始後300以上の仕様変更依頼が発生して大幅な業務遅延を引き起こすなど、コスト、スピードの両面において困難な状況に直面していました。そこで、本来目指していた「各担当者が抱える無駄な作業やワークロードを削減し、『業務の品質向上と生産性向上』を実現する体制」を再構築するため、アジャイル開発を取り入れた手法での基幹業務システムの再構築に取り組み、開発運用基盤として2015年12月に「OutSystems」を採用しました。

OutSystemsを選んだ理由

  • 開発の速さ。モデル開発による解析時間の短縮。
  • 多くの機能を開発するほどカスタマイズ費を削減でき、使用人数と使用アプリケーションが多いほどシステムの統合とコスト削減に繋がる点。
  • 開発における分かりやすいアイコン。
  • メンテナンス性。クラウドサーバのため、開発、検証、本番環境のサーバ稼働の可視化や、DB、アプリケーションサーバのメンテナンスが不要な点。

ソリューション

導入にあたっては、BlueMemeと悠悠ホーム共同で業務分析及び業務ルールの定義を1ヶ月で行った後に、2016年1月にBlueMemeと悠悠ホームがOutSystemsを使って共同で開発を開始し、顧客管理、案件管理、工事管理、契約管理、アンケート登録機能、SFA機能、ワークフロー機能、各種マスタの構築、顧客情報37,000件のデータ移行を経て、2016年10月に1回目のシステムリリースを行いました。その後、BlueMemeの開発チームから悠悠ホームの開発メンバーへのスキル移転を行いながら、点検アフター機能、DM送付先一覧取得機能を開発し、2017年1月にリリース。それと同時にダッシュボード機能を内製でリリースしています。

以降、悠悠ホームの開発メンバーが営業活動の行動量と質を可視化する「KPI」機能を、また並行してBlueMemeが実行予算機能、見積機能、発注支払機能、財務会計システムとの連携機能を開発し、悠悠ホームの開発チームによるテスト・改修を経て、2017年8月に稼働を開始いたしました。現在も、悠悠ホーム社内3名体制で、継続的にテストを含めた機能変更、新規機能開発と改修を重ねています。


成果

  • コードレスによるモデル駆動型開発で内製化を実現
    ビジュアル言語を用いたコードレス開発により、開発者の癖がでることなく標準機能をベースに開発を進められること、アクションの変更、変数やデータベース列の削除等、入力したモデルの設計情報をリアルタイムに検知することで不具合を検出、生成される業務アプリケーションの品質を高いレベルで保つことが可能、といったOutSystemsの特長を生かし、悠悠ホーム社員によるWebアプリケーションの開発、運用が可能となりました。現在はわずか社員3名で、テストを含め、機能変更、改修、拡張を手掛ける社内運用体制を確立しています。
  • ダッシュボード機能により全部門の業務プロセスの可視化を実現
    ダッシュボード機能のリリースにより、契約後の設計打合せ、確定図作成、予算作成、着工、入金、お引渡し、点検、アフターまでタイムリーな予実件数とプロセスの遅延を全社で共有しボトルネックを可視化して未進捗案件の推進を全社でフォロー。通期の受注数、契約数、予算、着工状況、引渡予定日など各部門の数値を一覧で確認できるようになりました。また、画面を見ながらお客様との打合せが可能になるなど、業務プロセスの改善、業務効率の向上に繋がっています。一例として、画面上のダッシュボードに直接入力することが可能になったため、社内会議の準備として一人当たり60分かけていたExcel作成が不要になり、5分の作業で済むようになったなど、人的コストの大幅削減が実現されました。
  • アプリケーション及びデータのクラウド化により運用負荷を軽減
    Lifetimeによるクラウド上での開発、検証、本番環境のサーバー稼動状況の可視化、使いやすく充実したダッシュボードによる運用分析機能、複数の環境におけるアプリケーションのバージョニング管理や整合性検証のほか、アプリケーションの環境間移送の完全自動化など、「OutSystems」に元々備わっている機能を利用して安全に運用を実施することが可能になり、それまでのサーバー管理者及び開発者の負荷が削減されました。

悠悠ホームでは今後、着工からお引渡し、点検、アフターまで住宅建築の工程を契約ごとに見える工程管理と、工事監督が業者の割り当てを行う際に、当業者が他案件と重複して割り当てられないよう、スケジュールを確認しながら入力可能といったスケジュール管理を開発する予定です。